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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第26章 原罪 by millie


和の体が俺の上で踊る。
稽古場で踊る和も綺麗だけど…俺の上でのこの舞は極上だと思う。

可愛い弟…だったんだ。
あの頃は純粋に可愛いと思えてた。

それが…変わった。

和也が父に言われて稽古場に来るようになって徐々に変わっていった。
俺よりもずっと才能のある和。
それは誰の目から見ても明らかで…。
俺がどんなに努力しても差が開く一方だった。
なのに…俺は先に生まれたというだけでこの場から逃げることを許されない。

和が俺に向けてくる無垢な愛情も俺を苦しめる。
可愛い可愛い和。
大好きな和。

その無垢で真っ白なお前を…穢したい…。

だから無理矢理抱いた。
なのに…お前は変わらなかった。
相変わらず穢れを知らぬ純白のお前が何事もなかったように稽古場で舞う。

どこまで落とせばお前は黒くなるんだろう?
俺の要求はエスカレートするのに…俺の愚かな行為を包み込んでしまうお前…。

ねぇ…俺はどうしたらいい?
どうしたら…楽に呼吸ができるようになる?

どうしたら…この醜い感情から解放される?

ねぇ…和…教えてよ…。

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