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Welcome to our party 2 【気象系BL】

第26章 原罪 by millie


『まぁくん』『まぁ兄』『雅紀』

呼び方が変わるごとに好きの種類が変わった。
でも…大好きな人、一番大事な人…それは変わらない。

「雅、いる?」

ふすま越しに聴こえる音色。
そっと開けると雅紀が舞っていた。
美しい姿に目が離せない。

音が止んで雅紀の声が耳に届く。

「…和、おかえり。家元、なんか言ってた?」

弱々しい声。
僕は首を振る。

「そう…」

次の家元である雅紀。
それは生まれた時から決まっていること。
2番目の僕には関係ない家のしがらみや因習が雅紀を縛った。
昔は本当に楽しそうに舞っていたのに、いつからか家元直々の稽古になると途端に萎縮したような動きになり、太陽のような笑顔が消えた。

そして…ついには部屋に引きこもるようになってしまった。
それでも…僕の気持ちは変わらない。
精進して雅紀の右腕になるって決めたから。
大好きな雅紀と一緒にいるためにはそれしか方法が無いんだから…。

「和…おいで?」

雅紀が甘い声で僕を呼ぶ。
その先に待つものを知っていても…抗えない。

だって…僕は雅紀を愛しているから…。
すべてを捧げられるほど愛おしいんだ。
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