Welcome to our party 2 【気象系BL】
第24章 すきだよ by のさまじょ
時計は21時を指していた。
今日は俺はロケだったけど、寒かったから早々に終わった。
相葉さんは夕方までスタジオだったらしいけど、それからずっと資料まとめてたのかな…?
ちらりと覗くと、へったくそな字でアーティストさんのことがまとめてあった。
「…ふうん…」
頑張ってんじゃん。
人一倍レギュラー抱えてんのに、よくやるよ…
「はい、ニノ」
ビールの缶をそのまま渡された。
「さんきゅ。え?あんた飲まないの?」
「うん。今はやめとく」
「ええー…じゃあ、増々俺帰る」
「なんで」
「だって、仕事するから飲まないんでしょ?」
「うん…あ、そうだ。飲みながらでいいからさ。このアーティストさん、ニノ仲が良かったろ?ちょっと色々聞かせてよ」
「え?うん…」
仕方ないからビールの缶を開けて、俺だけ飲みながら相葉さんの質問に答えた。
色々知ってることを教えてあげると、目が生き生きしだした。
「やっぱニノに聞いて正解だったなあ…」
「ほんと?俺、役に立った?」
「立った立った」
資料にきったない字で書き込みすると、満足げに笑った。
「おし。この人達はもういいな…」
そう言ってぽいっと紙をテーブルに投げた。