Welcome to our party 2 【気象系BL】
第24章 すきだよ by のさまじょ
部屋番号を押して、呼び出しボタンを押す。
『はあい。今開けるから』
スピーカーから聞こえるこの声。
録音したい。
オートロックのドアが開いたら、一目散に駆け込んでエレベーターに乗り込む。
階数のボタンを押したら、一息つく。
「ふぅ~…」
落ち着かねば。
こんな喜んで来たって悟られたらいけない。
エレベーターが目的の階につくと、ゆっくりと歩き出す。
部屋の前についたら、インターホンを鳴らす。
すぐにガチャッと玄関ドアが開いた。
「おつかれ。早かったな」
「うん…なんか現場巻きでさあ…」
なんでもない風を装いながら部屋に上がり込む。
リビングに入ると、なんだか散らかったテーブルが見えた。
「なに?仕事してんの?」
「んー…紅白の資料まとめてんの」
「…あんた…そんな時に俺、遊びに来てよかったの?」
「まあな。煮詰まってたから、気分転換したかったし」
「そう…?でもじゃあ早めに帰るわ」
「え?なんで?泊まっていけばいいだろ?」
「でも邪魔したくないし」
「邪魔だったら呼んでねえよ」
苦笑いしながら、俺をソファに座らせた。
「ビールでいい?」
「うん…」