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第19章 冬隣 by つぎこ
同じ轍を踏む。
巡り合わせなのか、宿命なのか…。
また嵌まってしまった。
敢えなく解され、居つかせた。
挙句、分身みたいな捨て犬まで拾ってきて…。
危うい瞳を覗かせるクセに、その抱える闇には目を瞑らされる。
敢えなく翻弄されて…。
だけど…
『 おかえりなさい。寒かったでしょ? 』
頬を包む、温かい手のひら。
これも悪くない、よな…。
幻影に心を惑わせた春の宵。
また重ね合わせる幻影。
これもいつかは消えてしまうのかな。
なんて…。