• テキストサイズ

Welcome to our party 2 【気象系BL】

第19章 冬隣 by つぎこ









トーストにフリーズドライのスープ。

そんな簡素な朝食にも、イチイチ感動して…。

屈託ない表情を見せたかと思えば、
スープをかき混ぜていた手が止まり、下を向いた。


「…あの…俺、ごめんなさい。」

一宿一飯、か…。
元々お礼なんて、期待もしてなかったんだけど。


「 じゃあさ、身体で返してみる? 」

憂鬱な夢のお返し。

ただそれだけの、軽いつもりだった。


案の定、きょとんとして…。

スプーンを置いて、俺を見上げてくる。


「…俺で…いいの? 」

…。

危ねー…。

違うからな。
ちょっと揶揄っただけ、だからな。
いいワケがない。


「…俺に…そんな価値ある? 」

「…ばか。冗談だろが。」

「…ね、価値あるの? 」

縋るような眼差しに、冗談が冗談にならなくなりそうだ。


地雷を踏んでしまったのかもしれない。







/ 722ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp