Welcome to our party 2 【気象系BL】
第19章 冬隣 by つぎこ
公園を抜け、家に向かう。
それだけなのに、落ち着かない。
はあ…。
「…なにか用? 」
後ろを振り返ると、さっきの手袋くん。
ストーカー…じゃないな。
それだったらこんなに分かりやすく、付けてきたりはしないな。
そう…。
しっかり付いてきてんだよ。
「…えっと。だって手袋、拾ってくれたから。」
「…は? 」
…。
餌付けされた犬じゃないんだし。
いや、餌付けもしてねーし。
あ、そうか…。
これはヤバいな…と、瞬時に察知した。
同じ匂いだ。
あの時と同じ…。
「…だってあそこにいれば、寝床くらいは見つかる、って…。」
ぼそぼそと口ごもる。
ほら、ね…。
「…誰かに教えられたの? 」
そんな危ないコト、言っていいヤツと駄目なヤツがいることくらい、分かんないものかな。
真に受けてるじゃねーか。
出来るだけ優しく訊いたつもりなのに、叱られたように俯いて…。