Welcome to our party 2 【気象系BL】
第17章 永久に酔いしれし薔薇の香りに by Namako
部屋に入ると同時に彼は青年の顎を捉え、嚙みつく様に口付ける。
僅かに開かれた唇の隙間から舌を差し入れてやれば、青年も応える様に舌を絡めた。
何度も角度を変えながら…
互いの唾液が顎を伝うのも構わず、何度も何度も…
「薔薇の香りに酔いそう…」
漸く唇が離れ、青年が頬を紅潮させ呟く。
「薔薇の香りには催淫効果もあるのを、知っているかい?」
彼が唇を首筋に移動させながら問うのに、青年は首を横に振って応える。
「こちらへ…」
寝室から続くバスルームへと入ると、彼は湯を張ったバスタブに薔薇の花冠を浮かべた。
彼は青年の服を一枚、また一枚と剥ぎ取り、自身も服を脱いだ。
互いに一糸纏わぬ姿にり、彼が青年に向けて手を伸ばす。
彼はクスリと笑うと、面映ゆそうに前を隠す青年の手をとり、薔薇の花冠を浮かべたバスタブへと引き入れた。
「酔ってしまえばいい…」
羞恥心からなのか、背を向けてしまう青年を、彼は背中から抱き竦め、二人で湯に浸かる。
青年は花冠を一つ手に掬うと、その香りを嗅いだ。
そして首だけで彼を振り返り、潤ませた瞳で囁く。
「酔わせて、俺をあなたで…」