第15章 文。・:+°秀吉。・:+°
私がワームホールで時を越えて、早数ヶ月が過ぎた。
今誰にも言えない悩みを抱えている。
この数ヶ月で軍議の場で書簡を見せてもらったり、文を頂いたりしたんだけど・・・
実は、何となくしか読めてないのです。
どことなく漢字や平仮名が分かるところは読める。
崩して無いものなら大体いける。ただ崩してあると・・・
どの人の字も綺麗なのは一目瞭然・・・でもみんな達筆過ぎて読めない。
え?どうやって今までもらった文を読んでたかって?
えーっと・・・大体というか、何となくと言うか・・・
大人の事情と言うか・・・(笑)
でも、このままじゃマズイ・・・
この安土の地で戦国ライフを楽しむ為にももうそろそろどうにかしないと・・・
でも・・・誰に相談すれば・・・
信長様?
「読めるようになるまで教えてやる・・・体に教え込む方が早いな・・・」
光秀さん?
「やはりお前の軽い頭では読めていなかったか・・・大丈夫だ。お前が読めていなかったところで何の害にもならない・・・」
三成くん?
「夕霧様にお教えしますね。この書物の字は砕けていなくて読みやすいですよ・・・」
(そのままその書物を読み耽り始める・・・)
家康?
「馬鹿なの?今までよくそれで生きてこれたね。」
政宗?
「字ならいくらでも教えてやる。教えた礼はそうだな・・・お前にする。」
うーん・・・どの人も・・・
あ!
いた!こういう時に助けてくれる優しい人が!!
私はその優しい人の御殿へと足を運んだ。