第2章 序章
私、班をまた移動するらしい。
平子班を離れ、鈴屋班も離れ。
丸手さんに「次のパートナーはお前の知り合いだ。安心しろ。」と言われたけどさー、こっちは人見知りなんだから新しい班へなんてさ。
今日は倉元と呑もう。もういい。
そんなことを思いながら、廊下を歩く。
ああ、ドアノブを回すの怖すぎ。
誰、なんでしょう。知り合いとは。
そういえばここ、ハイルのいたところ…?
いやまさかねー。。。
勢いよくノブを回す。
「おはようございます、って、へ?郡先輩???」
郡「おはよう。私は今日からちさきのパートナーになる、宇井郡です。よろしくね。」
「よよよ宜しくお願いします!」
「いやーまさかペアが郡先輩とだとはね…そういえば前のパートナーは誰でしたっけ」
郡「…ハイル」
「っ…ハイル…」
郡「知り合い…だったの?」
「…はい、お姉さん、って呼ばれてました」
郡「…そう。」
「ごめんなさい、この話はもうやめに」
郡「ハンカチ、使う?」
「こお、り、先輩こそ、じゃないですか」
郡「本当だ…私もまったく、情けない」
やっぱり今夜は飲みに行こう。