第8章 加速
side.Chisaki
最近は郡先輩と距離が縮まったので、接しやすくなった。
なんと2人でよく飲むようになったのだ!
そして、もう一人幼なじみがいたかも知れない話をしたら、
先輩はとても不思議がっていた。
ただ、仲良くすることに伴って、CCGで面食いな女性から嫌がらせを受けるようになった。
確かに郡先輩は超イケメンだが...そこまでモテていたとは...
パソコンのデータを消されたり、陰湿な嫌がらせを受けたが、バックアップを取っていたので全くもって害はなかった。
しかし、ここ数日は身体的な嫌がらせをされている。
今日だけで20回くらい足を踏まれたり、押されたり、転ばされたりした。靴がボロボロ...
郡「ちさき、靴すっごい汚れてるけどうしたの」
先輩に迷惑をかけるわけにはいかない。
「えへへ....ちょっとドジしちゃって」
「...ちさきも本当に手がかかるね...」
これで先輩には迷惑かからない。
その日、食堂でごはんを食べてたら隣に富良さんが来た。
富「お前苛められてるだろ」
思わずむせた。
富良さんはなんでもお見通しで、何も反論できなかった。しかもあとで郡先輩にそれ隠してたの怒られたし。
今回のことで、自分が愛されてることを更に自覚した。私は本当に幸せものだ。