第5章 燭台切光忠✕アムロフィリア【擬似盲目性愛】
「はぁ‥可愛いよ主…。まだ、気を失わないでね?」
「‥っ、ん‥」
光忠は汗ばんで肌にピトリとくっついている髪を優しく触れ、肌から離す。
冷たい空気に肌が触れて気持ちがいい
「………少し、僕の話をしても良いかい?」
「え‥‥?」
私の頭を撫でながら、光忠が私に問う。
何故今なのかと疑問に思うも断る理由は特にない
「…僕の眼帯ね、別に目元に傷があるからとか、見えてないとか、そういう理由で付けている訳じゃないんだ。只…景色が見えないって事が好きなだけで付けていてね。」
「へ‥‥?」
突然のカミングアウトに腑抜けた声が出る。
急に意味が分からない事を言われて気持ちの整理ができなかった
「分かるかな?見えないって、素晴らしいと思わないかい?普段は見えるものが、暗闇になる…。考えるだけで気持ちが高ぶるよね?
まぁ、時間遡行軍とは戦わないといけないし、生活もあるから片目だけしか隠せてないんだけどさ。
‥‥‥‥‥主の目は、凄く綺麗だよね。‥僕さ、初めて君と出会えた時からずっと願ってたんだ。」
「み、つ、ただ‥‥?」
部屋の空気が一瞬にして変わるあの感覚
光忠の発する声が低くなり、怖くなる
そんな私をよそに、光忠は気にせず喋りを続ける
「ずっと思ってきた。主の綺麗な目を見えなくして契を交わせたなら、どんなに幸せな気持ちになるのかなって」
「ひ………!!!?」