第5章 燭台切光忠✕アムロフィリア【擬似盲目性愛】
「あぁ〜…気持ちいい…」
にぎにぎ・・・
「あ、主…今日はいつもより手を握る時間が長いね」
にぎにぎにぎ・・・・
私は今、毎日の日課となりつつある『燭台切光忠の手にぎにぎタイム』を取り行っている。
「ん〜…だって光忠の手、気持ちいいんだもん」
__私は人の手が好きだ。
俗に言う『手フェチ』と言うものである。
この本丸で暮らしている刀剣男子たちは皆手が綺麗で、私にとってはまさに天国と言っても過言ではない。
だが、その中でも、私は光忠に惹かれた。
自分より何倍も大きな手のひら
しなやかな長い指
男性特有のゴツゴツ感が適度にあって、包んでくれるような優しさがある
料理をしているときなんか特に、見惚れてしまう
大きな手なのに、どうすれば料理の時にあれ程あれ程器用な作業ができるのか・・・
料理があまり得意ではない私には不思議だった。
「はぁ…主に触られるのは悪くないけど、手ばかりだとそれだけが好きみたいで複雑だなぁ」
手を握られながら、光忠は本当に複雑そうな笑顔で言った。