第3章 沖田+土方 ×トロイリズム【三者性愛】
土方が反応した一瞬の隙を総悟は見逃さなかった。
「あいつ‥‥きっとかわいい声で喘ぎますぜぃ?」
「…!!」
追い打ちをかけるように、にたりと弧を描きながら淡々と言ってのけた。
『駄目だ』と心では分かっていても、自分の欲は自然とすずを思い浮かべてしまう。
土方はそんな自分に吐き気すらした。
しかし
「…分かった。」
鬼の副長と呼ばれ、恐れられているであろう者も、好きな女の為なら男の欲情を抑え切れなかったらしい。
総悟は、土方ならそう言うと分かっていたかのような笑顔を浮かべている。
「じゃあ、今晩はよろしくお願いしますしますぜ、、」
そう言うと裏路地から出て行った。
落ちたタバコの煙は、もう消えかかっていた。