第8章 渦巻く感情
-鴻汰side-
ひとしきり泣いた俺はふらふらと家に向かって歩き始めた
(頭ガンガンする.....)
明日からきっとリョーマは俺と話してくれない...
もしかしたら、
学校に来てくれないかもしれない
こうなったのは全部俺のせいなのに
逃げ出したくて、今日の事を全部無かった事にしたくて....
「ほんと....バカだな俺..」
「あれ?鴻汰か?」
名前を呼ばれて顔を上げる
目の前にはおにぎりを頬張りながら俺を見る桃先輩
「どうしたんだよこんな時間に(`∀´)」
ニカッっとまぶしく笑う桃先輩は
俺が黙ったのを見て
何も聞かずに「うち来るか?」って言ってくれた
そんな桃先輩に甘えて
小さく頷き、桃先輩の後ろを歩く