第5章 事件は突然おこるもの
-男子テニス部・部室-
「んっ....はぁぁ...」
ほとんどの部員が部活に出て行った中
静かな部室に艶っぽい声が響く
「声、他の奴らに聞かれるぞ?」
青学テニス部2年レギュラーの海堂 薫は
自分の膝の上に座らせた越前リョーマの胸の突起を弄りながら
リョーマの耳元で甘く囁いた
「だって...先輩が、っぅ、弄るからぁ////」
頬を染めて反論する姿は
海堂にしてみれば誘っているようにしか見えない
リョーマの顎を掴んで強引に唇を奪う
「ふっ...んは、ぁ」
濃厚なキスによって、リョーマの自身は
少しずつだが反応を始めていた
「気持ちいいのか?」
リョーマの耳元で喋る海堂の甘い声と吐息が
リョーマの僅かに残っていた理性を崩していく
これから大好きな恋人にされる事を想像して
体が震えた
海堂もそんなリョーマの気持ちを感じてか
リョーマの体にたくさんの赤い華を散りばめる
2人の気分が高まってきたまさにその時、
「越前!!!早く来ねーと部活始まるぞ!!って、海堂先輩?」
リョーマの同級生、堀尾である
堀尾が入ってきたとたん2人して体を離したが
内心2人とも
『『空気読めよ・・・・』』
とか、思っているのである
(そんな空気読めるわけねーだろという感じだが・・・)
一応部活には出なければいけないので堀尾と共に外に出る
堀尾が先に走っていったのをみて
海堂がリョーマに触れるだけのキスをした
そしてそのまま
何事も無かったかのようにコートに入っていく
リョーマはあまりに突然のことに固まってしまった
半ば恥ずかしいが恋人にされた事だから嬉しくもある
そう、
幸せに浸るリョーマは気づかなかった.....
この時のキスを誰かが見ていた事に......