• テキストサイズ

【薄桜鬼 学パロ】サクラチップス

第2章 サクラ散る頃


下駄箱まで一目散。

一君に会いたい。昼休みは会えなかった。来てくれなかったことなんてなかったのに。でも、それを考え出したら怖くなるから、とりあえず考えないでいたのに…うっかり思い出しちゃった…

ああやばい。また涙がでてきた。もうなんなのっ。

靴にはきかえて歩きだす。

誰にも会いたくないな…。そう思って、裏門から帰ることにした。

裏門を目差して歩いていると、体育館から何かの部活のかけ声が聞こえてきた。

何も考えず、フラフラと体育館の入口に近づく。

そっと中を覗くと、夢主(妹)と総司の姿が見えた。

何やら楽しそうに話をしてる。

夢主(妹)楽しそうだな。剣道好きだもんね。…総司ってあんな優しい顔できるんだ…そんなことを思った。

そして、一君の姿を探す。

あっ一君いた。けど…

一君の隣で、メモをとってる女の子がいた。

……あの子だ

心臓を銃で打たれた気分。どんどん動機が激しくなって、息が苦しい。

離れなきゃ。ここから。

その時、一君がこちらを見た気がした。それに応えることなく、そのまま私は走った。
/ 255ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp