• テキストサイズ

【薄桜鬼 学パロ】サクラチップス

第5章 夏の暑さと恋模様


「千鶴また明日ね〜!」

沖田先輩が夢主(妹)ちゃんを迎えに来て、クラスメイトを一騒がせさせた後、二人は帰って行った。

夢主(妹)ちゃんは自信がないっていうけど…

沖田先輩は夢主(妹)ちゃんにしか優しくないよ?


「ねぇねぇ!お姉さんと沖田先輩つきあってるんでしょ?」

「いいな~!沖田先輩の妹ポジなんてうらやましい!」

そんなことを言われて、落ち込んでた夢主(妹)ちゃんだったけど、最近はまた楽しそうになってきてよかったなぁって思う。



「千鶴…聞いて?」

それは4月の終わり…ゴールデンウィークの手前だったかな…

登校するなり真面目な顔をした夢主(妹)ちゃんから声をかけられた。

「…お姉ちゃんと斎藤先輩別れた」


その言葉を聞いて、どんな反応をしたらよいものか、正直戸惑った。

悲しむのも違う…喜ぶのも違う…

うれしい?って聞かれたらうれしいかもしれないけれど、すぐに思いつく感情じゃなかった。


そんな私の心中を察してくれたのか、


「ごめんごめん。大丈夫だよ千鶴」

そう言いながら微笑んで、

「泣いてないって言ったら嘘になるし、姉妹そろって泣いて斎藤コノヤローって叫んだ事実は隠さないけど…お姉ちゃんはあっけらかんとしてるから、私ももう気にしない!」

と、言い放って…

「そして今から千鶴を全面的に応援するのだぁっ!!」

と、クラス中に注目されるくらいの勢いで言ってくれた。

私はそんな夢主(妹)ちゃんに、なんだか涙が出てきて、ありがとうって言いながら泣いちゃったんだっけ。


あれからもう2ヶ月とちょっと…明日でテストもおしまいで…もうすぐ夏休みになるんだなぁ。
/ 255ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp