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【薄桜鬼 学パロ】サクラチップス

第5章 夏の暑さと恋模様


今年の夏はどうしてもやりたいことがある。


「うん。今年は行けそうだね。」

近藤校長も喜ぶだろうね、と井上先生もうれしそうに言ってくれた。


僕がやりたいこと…それは剣道部の夏合宿。

うちの学校を剣道の強豪校にしたいっていうのは、近藤さんの夢。

でもなかなかそううまくは行かないみたいで…僕が入部するまでは弱小もいいところだった。

一年生の時、入部したての僕が全国大会で優勝して…それでも個人なんだから、たったそれだけの話。

弱小は弱小。

二年生になったら、一君と平助が入部してきて、僕達三人は個人、団体両方で全国大会に行った。

本当は去年にでも合宿したかったんだ。

僕はめんどくさいから別に行かなくてもいいんだけど…

合宿をさせたいっていうのも近藤さんの夢だからね。

でも、三年生が猛反対。

やる気ないなら辞めればいいのに。

そして今年…三年生になった僕は部長になったし、思い通りに話を進められる。

それに…二年生には一君と平助がいるし、一年生には夢主(妹)ちゃんがいる。

今年はなんとしてでも全国大会の前に合宿をして、近藤さんを喜ばせたい。

まぁ…ほんとは合宿なんてめんどくさいけど、今年は夢主(妹)ちゃんもいるし。

夢主(妹)ちゃんと旅行気分なのは悪くない気がする。


井上先生に合宿の話をしたのは、五月のこと。

場所などは井上先生が手配してくれたし、近藤さんは大喜びで、費用を学校で負担してくれると言い出した。

あとは…

「同行する教師がねぇ…私と永倉君の他に、学校の決まりであと二人以上必要なんだよ。」

これは、一人は近藤さんから話がいったのか、土方先生が来ることになった。

よりにもよって土方先生じゃなくたって…近藤さんが来ればいいのに。

さすがに校長は無理なのかな。

あと一人は、新八先生が左之先生を呼んだ。

これで同行する教師は決まった。

みんな近藤さんの道場に居た人達だから、合宿にはうってつけだしね。
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