第3章 episode1 23歳のJr.と4歳の女の子
「ヒック...ヒック......」
「っ泣くなって(汗)」
「あんなチャラいのがあやしてもねぇ......」
「ぅ゛......(汗)」
完全にチャラ男だった俺、普通にちびっこはビビる(汗)
もしかして......泣き出したのって俺のせいなのか......(汗)
「パパ、ママ......いないの...ヒック、ヒック......」
「......君、迷子なの?」
「ヒック...ヒック...ヒック......」
「っ泣いてちゃ...わかんねぇよ......ん?」
俺は女の子が首に下げているものに目がいった。
「ちょいとごめんよ。」_クイッ
宏光は女の子がぶら下げていたプレートのようなものを手に乗せた。
「白桜さくら学園 桜野結月......」
(これ......まさか児童養護施設?
ってなるとこの子......)
「......っ結月、今日来たの。
でもどこなのかわからないの......パパとママ、いないの......」
「っとりあえず!お前はこの......白桜さくら学園っていうところにいるんだろ?」
「......?ん......」
「じゃあ俺が、ここまで送ってやるよ......もうひとりで抜け出すんじゃねぇぞー」
(親に会いたくて施設抜け出したのか?この...結月ちゃんって子......)
俺は住所がプレートに書いてあったのでそこまでこの子を送っていくことにした。
幸いマンションまであまり遠くねぇし......
この子との出会いが、俺を大きく変えた......でもこの時は、
全く想像がつかなかった......