第3章 episode1 23歳のJr.と4歳の女の子
「ほら、これで終わりだ。」
「終わったの?」
「あぁ。でも走ってはいけないよ?
また転ぶと厄介だからね。」
「ん......おにいちゃん、」_ギュムッ...
「すっかり気に入られてしまったな(笑)
そう言えば、君の名前を聞いていなかったな。」
「北山、宏光です。
ジャニーズJr.の......」
「ジャニーズ......あの、近藤真彦やSMAPがいる......」
「えぇ、まぁ......
当然のごとくこうして一般知名度はほとんどないんですけどね(苦笑)」
「まさか芸能人に送られてくるとは、結月はかなり運がいいな(笑)」
「なの?」
結月ちゃんは首をかしげた。
_キューン「......。」
(なのって結月ちゃんの口癖なのかな?
めちゃくちゃ可愛い......子供ってこんなに癒されるものなのか......)
「君も、すっかり結月が気に入ったようだね(笑)
このままいけば、
君が結月を引き取るかもしれないね......」
「え?何か言いましたか?」
「いや、気にしないでくれ。
まぁゆっくりしていきなさい。」
「あ、はい......」
翔は部屋を出ていき部屋には宏光と結月だけになった。
「......おにいちゃん、遊ぶの。」_クイクイ
袖をくいくいと引っ張り遊んでアピールをする結月ちゃん、
子供ならではのあざとさがあった。
......マジかわゆいっす(◦´꒳`◦)
「お、おう...なにして遊びたい?」
「......高い高い、がいいの。」
「た、高い高い?」
_コクッ「パパがやってくれたの......高い高い。」
結月ちゃんは早くしてと言わんばかりに両手を伸ばしていた。