第3章 episode1 23歳のJr.と4歳の女の子
_翌朝
この日はKAT-TUNのコンサートでバックを務める。
KAT-TUNのバックを務めるのはいい、でもたまに、
JUMPのコンサートでバックを組まされるとかなり悔しい。
でもどういうことにでも全力で取り組もうって決めた、だから
今日は一生懸命頑張らねぇとな!
「にしても......」
しばらくは、結月ちゃんに会いにいけなよなぁ......
KAT-TUNのコンサートが1週間ほどたて続けにあるので施設に行くことは
身体の負担的に大きい。
だから控えたほうがいいだろう......
「なーんか残念(苦笑)」
でもすごく残念な気持ち。
けど施設長はいつ来てもいいって言ってくれた。でも......
「結月ちゃん、会う頃俺忘れてないよね?(汗)」
そんなことも頭によぎった。
そう思うと本当に怖くなってきたわ!
「でも......今日はとりあえず、コンサート盛り上げないとなぁ......」
_東京ドーム楽屋
「今日は俺らの楽曲も入ってるのかぁ......今回はここが最大の見せ場だな!」
今回のコンサートではキスマイの持ち歌を一曲歌う事になっている。
Jr.にして自分の楽曲があるということはかなり凄いことだ。
こういうところでデビューの分け目が決まったりする。
意外なことに、JUMPやキスマイが結成される前とかはたまーにお互いのメンバー同士が
同じグループだってことがあった。
でもそれが突然、解散して別のグループがデビューすることは珍しくもない。
JUMPのデビューもそうだった。
そしてこの日のコンサートは無事終了。
「......結月ちゃんに会いてぇ......」
(またあの癒やしが欲しい......)
不覚にも結月ちゃんに会いたくなった。
「おい北山、結月ちゃんって誰?
彼女か?」
「あぁ?4歳の女の子。」
「うわっ、お前犯罪......」←
「ってちげぇよ藤ヶ谷!彼女じゃねぇし!
昨日迷子になっていたところを送っていった子供だよ!」
冗談よしてくれよ......