第3章 episode1 23歳のJr.と4歳の女の子
「っあの......!」
「......?」
「ついさっき、この結月ちゃんって子を送ってきたんですけど......」
「そうみたいだね。
結月が迷惑をかけたみたいで済まなかったね(苦笑)」
「っいえ......それで、あのぉ......」
「またおにいちゃんと会いたいの......」
「おや?」
「っその、またここに来て......いいですか?」
「それはもちろん構わない、こういった誰かとのふれあいは
子供達にとって必要なことだ。
時間があるときでいい、その時に来なさい(微笑)」
「っありがとうございます!」
(なんか、マジで嬉しい......こんな嬉しい気持ち、久々だ......)
_ギュムッ「約束、結月と約束なの......」
「約束、だな(微笑)」
俺は結月ちゃんと指切りをした。
結月ちゃんといると、心が安らぐ......心が洗われるような気がする......
さっきまでJUMPに対した嫉妬心も妬みも......
そんな汚い気持ちが全部洗われてる感じがする......。
「......楓、人はやはり見掛けによらないみたいだな(笑)」←
_クスッ「そうですわね(微笑)」
「へ?何か言いましたか?」
「いやなんでもないよ(笑)」
笑ってる時点で何でもなくないような気がすっけど......
「申し送れたが私は御子柴翔、この白桜さくら学園の施設長をしている。
朝10時から夕方5時までならいつ来ても構わない。自由に来てくれ。」
「はい、ありがとうございます!」
「また来るの?」
「おう!さっき約束したばっかりだろ?
近いうちにまた来るよ(微笑)」
「ん......」
「......(微笑)
それじゃ、俺はこれで......また来ます。」
俺は2人にそう言って施設を離れた。
「......次は、いつ来れっかな(微笑)」
久しぶりに、楽しい時間が増えた。
次結月ちゃんと会う日が、楽しみだ......。