第3章 episode1 23歳のJr.と4歳の女の子
「えっと、まぁ......」
「わざわざごめんなさいね(苦笑)
申し遅れましたが、私は白桜さくら学園で職員を勤めている朝倉楓です。
この子......ボソッ..両親が事故で亡くなって......」
「ぇ......?
そう、なんです、か......?」
_コクッ「それでこの子、まだ現実を受け入れられなくて......」
「っ......」
そりゃそうだ、ついこないだまで普通にいた親が
突然自分の前からいなくなるなんて......まだ小さい子には想像がつかないだろう。
「それに、この子も実は交通事故に巻き込まれて......
なんとかこの子は命を取りとたんですけど、ご両親は......」
「っそう、ですか......」
他人事のようで、他人事には思えなかった......。
「っ貴方にこんな話をして申し訳なかったわね(苦笑)
ごめんなさい、このことは忘れて?
さぁ結月ちゃん、みんなの元に戻りましょう。」
「......ん。
ねぇ、おにいちゃん......」
「ん?どした?」
「......また、結月と会ってくれる、の?」
「え......?」
「っちょっと結月ちゃん!
この人は送ってくれただけなのよ?
そんなこと、いきなり言っては迷w.「っ迷惑なんかじゃないです!」..え?」
迷惑なんかじゃない、逆にそう言ってくれて嬉しい......
また、結月ちゃんと会えるなら......
「っ迷惑なんかじゃ、ないです......結月ちゃんが会いたいって言うなら、
ここに来ていいですか?うちからもそこまで離れてないんで......」
「っでも...「楓、どうした?」っ施設長!」
楓の後ろから施設長と呼ばれたメガネをかけた長身の男が現れた。
「っ、貴方がここの施設長......?」
「そうですが......それがどうかしましたかな?(微笑)」
「っあの......!」