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NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】

第11章 雲雀恭弥を訪ねて







“無欲”





ヴァリアーに会うまで、私はずっと自分がそうなのだと思っていた





“あの人”に言われたその言葉がずっと私を取り巻いていた






でも、それでいいと思っていた





自分は“無欲”に満足していた




けど、ただ単に知らないだけだったみたいだ







ヴァリアーに来て、こんなにもこの場所を無くしたくないと思ったことは無かった





一人になることを嫌う私は失いたくないから、ずっと一人でやってきた



一人で生きてきた




寂しさを忘れるように




でも、ヴァリアーに来て共にいる喜びを知った



1人が嫌だと自覚した





知ってしまったんだ




見つけてしまったんだ






自分のいたい場所を








スクアーロやみんなはそれをくれた




だから、




『ありがとうスクアーロ』




もう1度感謝の言葉を口にした





すると彼は一瞬目を見開くと、照れくさそうにぽりぽりと頬を書きながら目をそらした



「お、おう?」

『なぁに照れてるのかなぁ?スクアーロくんっ、』



パッと背中に場所を移動し、乗りかかる



『こーんなに呆気なく背中取られるようじゃまだまだまだねー』


クスクスとからかう様に笑って見せれば案の定彼は怒鳴る



「降りやがれっ!いつまでも調子に乗ってっと叩き潰すぞぉ"!!」


『ほうほーう』


ブォッ




私はロン毛の背中から離れると風で彼の髪を逆立てる




「叶風"!!」




コンコン




怒鳴るロン毛を放っておき、ノックされた扉に向かう



『はーい?』


「叶風さん、京子です!」

ウィーン

『どした?』


「あの、今日のお泊まりにくるハルちゃんが着いたの。3人で案内しようと思って」


『そっか、ありがと。荷物持った方がいい?』

「あ、持つよ!」

『大丈夫。自分で持つわ、案内よろしく』


「はいっ!」



私は一度扉を閉めて荷物をまとめ始めた



『…という訳なんでいっちょ女子会してきますわ』

「今日は静かに寝れそうだなぁ」

『どういう意味』



「冗談だぁ」と返されたが、コイツ冗談いうキャラだったか?と疑問を抱きながら鞄のチャックを閉めた
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