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NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】

第2章 出会いの色


スクアーロside




「う''お''ぉい!!もう終わりかァ!?」


屋敷の中に俺の声が響く


随分と広い屋敷のようだが、もう誰もいなさそうだな





この屋敷へは任務で来た。だが、その大半はもう既に片付いていやがった



「ちっ、俺の仕事を横取りしやがって!!」



そこいらに散らばった死体は血で真っ赤に染まり、血の湖を作る



死体の切り口を見ようとしゃがみこんだ時だった




シュンッ



「ッ…!!」


俺の頬を何かが掠った



いや、掠ったのレベルじゃねぇぞォ



「う''お''ぉい!!誰だ、出てきやがれェ!!」


『…うるさい』



広間の暗い方から足音が近づいてくる



『お前も……いや、あんた金持ってる?』


カーテンの奥から声が聞こえてきた声は女のものだった



「はぁ?テメェここのヤツらの仲間か」


死体に足を乗せてまだ見えない“奴”に聞く



『…それは私が壊した』


「なら、俺の仕事を横取りしたのはお前だなァ!!」


徐々に見えてきた女に斬りかかった



しかし…



「くっ…ゔお''ぉい!なんだこれはァ!!!」


突然襲いかかる強風に押し返される



『殺しに来たの…ッ!』



見えた女の姿は東洋系の顔立ちに黒髪。毛先が赤色という不思議な髪の持ち主



痩せた細い手がナイフを握る



「なめんじゃねぇぞガキィー!!」


向かってくる強風をたたっ斬る



『…ッ』


少し驚いた顔をしたが、すぐに俺の攻撃を避けた


そして、間合いを詰めナイフを振る



「そんなんじゃ俺は殺せねぇぞォ!」


だんだん口元が上がってくるのを感じる





楽しい




久しぶりに感じる感情に高ぶる鼓動



女は高々と掲げた足を振り下ろし、俺はそれを左手で受け止めた



「仕込みナイフ…そっちが本命かァ!なかなかやるじゃねぇかァ!」


靴にはナイフが隠されていて爪先から鋭い刃物がキラリと光る



『…ハァ、ハァ…何者…』



「テメェこそなっ!」

『ぐは…ッ!!』


息の切れる女の腹部に思いっきり蹴りを入れれば、壁へ吹っ飛ぶ




『けほっ、けほっ…っ』


まだ咳き込む女の顔のすぐ横に刀を突き刺した



「ゔお"ぉい!もう逃がさねぇぜェ…!」
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