NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第9章 決まってんじゃん
私が死ぬ気になる理由だって?
そんなの決まってる
『死にたくないからに決まってんじゃん』
「ふっ、いい目つきだァ」
ロン毛はにいっと口元に弧を描いた
「その覚悟をリングに灯してみろ」
楽しそうに笑うスクアーロとは裏腹に叶風の表情は真剣になっていた
──死にたくない、死にたくないっ
『……ダメだ』
「ゔお"ぉい!諦めんじゃねぇ!!もっと強く!覚悟がまだ足りねぇ!」
『このやりとりもう何回もしてるけどさ、…このリングが合ってないとかじゃないの?』
「だから試してんだろうがぁ!!。1回でいかないからってすぐに諦めんじゃねぇぞ!」
『諦めてねーし!!ちゃんとやってるわ!』
修行を初めてかれこれ2時間が経とうとしていた
『あ〜ダメだぁ…』
パタンと床に倒れ、大の字で寝転ぶ
「ゔお"ぉい!まだリングに炎を灯せてねぇじゃねぇか!」
『だって全部のリングはめてみたけどさぁー…。私の覚悟が間違ってんなら問題は別ですけど』
ロン毛は顎に手を当てて少し考え込む
「テメっ、まさかっ!!」
『わっ、何!?急に大声出さないでよ』
毎度毎度そのイキナリくる大声に参っているのだから
「波動が一つも流れてねぇのか…!?」
『ま、マジ…で、?』
「テメェは風の使者でもあるからな、特異質何だろう…とにかく今日はここで終わりだァ」
『どうすんの?』
「ボスと相談だな。飯の後にボスの部屋へ来い」
『わかった』
長時間の特訓の末、何も得られなかったという結果になったしまった
私は幹部にいていいのだろうか…
ボックスも扱えず、7カ国語も喋れない…
あれ、私ヤバイどころか最悪クビってのもありえるんじゃ…──?
カッ消される────ッ!?