NONFICTION【家庭教師ヒットマンREBORN!】
第4章 意外と
考えることが多そうだから、とりあえず夕食に参加することに
「あら?スクとは別々なの?」
「早速喧嘩かよ?ししっ」
『別に喧嘩ってほどじゃない。さっきまでボスと飲んでただけ〜』
「マジかよ…」
「ボスにも気に入られるなんて運がいいね」
『そりゃどーも』
この時その場にいたものは叶風の末恐ろしさを感じるのだった。
食堂から聞こえる荒々しい音にクエスチョンマークを浮かべながら、中へ入ると既にロン毛やらレヴィやら座っていて食べ始めていた
「来たかお前らァ!おそかったなァ、もうなくなるぞォ!!」
「ざっけんなカス鮫!」
ベルとマーモンが急いで席に着くとガツガツと食べ始めた
そんな姿をぽかんと眺めているとルッスーリアに背中を押された
「なにしてるの、早く食べなきゃなくなっちゃうわよ!」
『う、うん』
とりあえず席についてある食事に手を出す
ん、うまいな
久しぶりの美味しいご飯になんだか感動してしまう
口いっぱいに含んでもぐもぐと食べているとベルにぷっと笑われた
「なにそれリスみてぇ」
しししっと笑って私の頬をぷにぷにと指で遊ぶ
『らふぇれるひゃふぁふんら!』
「何言ってるかわかんねー」
ごくんっ、と飲み込んでベルの手を払う
『食べる邪魔すんな!』
「あ?王子に向かってエラソーなんだけど。これもーらいっ♪」
『あっ!!』
ベルは私のお皿から唐揚げを奪うと自分の口へ持っていった
『あー、私の唐揚げ〜』
半泣きで唸る叶風
「ししっ、ざまぁ」
それを嘲笑うベル
『久しぶりのお肉がぁあああ』
とうとう泣き叫ぶ叶風にルッスーリアが慰めに入る
「こらこらベル、女の子泣かせちゃダメよ」
「叶風!唐揚げくらいでメソメソすんじゃねぇ!」
『だって久しぶりのお肉ぅうう…』
フォークをかじかじと噛んで悔しがる
その光景を見て何を思ったのかスクアーロは自分の唐揚げ1つあげた
「やる」
『ホントっ!よっしゃあ!』
もぐもぐと口いっぱいにまた詰めて幸せそうに食べる
「あら珍しい」
「明日は大雪だね」
「だな しししっ!」
「テメェら俺を馬鹿にしすぎだァ!!」
食卓は再び賑やかさを取り戻した