第1章 前編
「ユメ! OKだって!!」
「? ……何が?」
寝入りばな、かかってきた携帯電話から聞こえてきたのは親友ハルカのハイテンションな声。
「何が? じゃない! 海! 4人で行くの決定したからね!」
「……うそ!?」
がばっとベッドから起き上がるユメ。
一気に目と耳が冴えた。
「悟天がね、言ってくれたの。ユメが海に行きたいって。そしたらOKだって! 丁度休みが取れそうだからって」
「~~~~!!」
興奮のあまり言葉が出てこない。
だってだって……!
「ちょっとユメ聞いてる? また会えるんだよ、トランクスさんに!」
また会える……あの、トランクスさんに……!
真っ暗な部屋の中が、ぱぁっと明るくなったような気がした。