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【Re:vale】不器用な恋愛論【千】

第2章 プロローグ


その時初めて、紡に出会った。

何事にも一生懸命で、いつだって笑顔を絶やさないそんな姿に、私は凄く救われて。
兄さんと一緒にいない時は、紡の仕事を手伝うようになった。

それから暫くは、温かな日々が過ぎて……。

兄さんの事故から1年が経った頃、私はRe:valeの今を知る事になる。

「千さんと……誰?」

Re:valeと世間に騒がれていたのは、千さんともう一人。明るい性格の男の人だった。
どこかで見たような気もするけど、思い出せない。

千さんは、兄さん以外とでもRe:valeなんだ……TVに映る姿を見て、何だか複雑な気持ちになる。
私にとってのRe:valeは、千さんと兄さんだけだからかもしれない。
でも……

「誰かは分からないけど、兄さんの代わりに千さんの隣にいてくれて、支えてくれて有難う」

画面越しにクスリと笑みを浮かべる、千さんを見て新しいRe:valeの形を受け入れる事が出来た。

その日から、Re:valeの名前をTVの他に、駅やCDショップなんかでも聞くようになって……兄さんと2人、Re:valeの活躍を嬉しく思っていた。

それから時は過ぎて……。

Re:valeがブラホワの総合優勝者の冠を、TRIGGERに初めて譲った翌年。
私は――IDOLiSH7の衣装作成兼、サブマネージャーとして兄さんや紡と共にデビューまでを精一杯サポートした。

けして、楽な道のりではなかったけど……IDOLiSH7は7人でのデビューを果たし、その年の最後ブラホワの優勝という快挙で幕引きした。

そして……IDOLiSH7がRe:valeと共演することが決まった。
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