【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第4章 死神、シスターの代わりを。
【チョロ松】
「十四松…無事だよね?」
「ひっ…」
「?」
十四松の背中に、小さな羽が生えている。
それは天使の羽じゃなく、黒い羽。
小さな悪魔の羽だ。
「十四松…悪魔なんだね。」
死後の世界は、何か死んでしまったと言う実感はなく、別の世界へ来たみたいな感覚しかなかった。
それよりも悪魔であるという事は、十四松は天界で罪を犯してしまった事がある、ということ。
それは納得できなかった。
十四松には清純で、不思議な性格としかイメージがなかったから、
何考えてたなんて気にも止めなかったなぁ……
「十四松、僕の羽、どうなってる?」
僕は自分の羽がどうなってるか分かっている。
罪もなく堕ちてしまった堕天使になったのか
罪を背負って堕ちた悪魔なのか。