【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第3章 鎌に滴る、血の雫
【カラ松】
この寿命、尽きるまであと1ヶ月。
俺は一松が置いていった割れた十字架を懐にしまった。
準備は整った。
別れの挨拶を…と言っても「後自分は1ヶ月で死にます」なんて言ったら冗談として返されるかおおごとにされるかの二択。
だから大事な人に伝えたかった事を後悔なく伝えられるように。
一番大事な人以外には、言える事ははっきり言った。
これで、大丈夫。
一松に会えないまま、心地よく死ねれば………
そう上を見上げたら、背中から声がした。
「カラ松神父。お久し振りです。」
「いちまっ…!?」
いや、一松ではなかった。似ているけど、彼の顔は一松ではない。
「あの時の…参拝者…?」
第3章 END