【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第3章 鎌に滴る、血の雫
【トド松】
「トド松、悪魔から依頼だ…って、あ…!?」
悪魔の死体に囲まれた僕に、堕天使は腰を抜かす。
「こ、これ…おま、が…?」
「…うん、襲いかかって来たからさ」
肉塊を足で踏み潰し、彼の手をすくう。
「だからって、悪魔を斬るなん…
「依頼ってなに?」
「…………」
彼は細目に黙り込んだ。
自分より身分の高い悪魔を殺るなんて、天界からの出身の彼は、納得しないであろう。
まあここは魔界。殺しも窃盗も麻薬も許される世界。
むしろしなければ生きていけない世界。
「…あ、あぁトド松。赤い悪魔から依頼が届いてんだよ。ほら、お前と顔がそっくりの悪魔さん。」
おそ松兄さんが?珍しい。あの後鎌で斬ったけど、生きてたんだ。
きっと、人間のキスで…
「…内容は?」
「この前お前がターゲットだったシスター一松って人の兄貴らしい。確か…『カラ松神父』って奴だ。」
偶然。全く知らない人かと思ったら知り合いか。
てかあのシスター大好きのあの変人。奴の命奪うのかー…
僕らが見える人だけど、実力はどのくらいだろうか。
「三ヶ月後位に…魂を兄さんに渡すよ。報告ありがとう。」
カラ松神父…か…