【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第9章 もう、全てを終わらせよう
【トド松】
「…おそ松兄さん、このまま死んで?僕と死んで、生まれ変わって、今度は神様じゃなくて…あ、人間は?きっと楽しいよ。」
「死者が…死ぬ?」
「生まれ変わる事は出来るんじゃない?知らないけど。こうやって、もう一度刺せば…」
チョロ松兄さんの槍が、もっと奥深くに突き刺さる。
「グプッ…」
血を吐いた。口いっぱいに溜まった血を吐き出した。おそ松兄さんもさすがに痛そうにチョロ松兄さんの槍を抜こうとする。
だけど、槍は一向に抜けない。むしろ、どんどん深く入っている気もする。
「おそ松兄さんを離して、チョロ松兄さんっ…!」
僕も応戦しようとチョロ松兄さんの元に駆け寄った。
そのとき
十四松兄さんは僕の腕を掴んだ。
そしてぎゅっと、抱き締めた。
「十四松…兄さん…?」
赤い一筋が、僕の腕に付く。
「トド松、だめ。」