【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第8章 ただの必然、ただの運命
【おそ松】
「………」
そして突き刺さる。
これは奴にとって、どんな気持ちなのだろうか。
チョロ松の槍が、胸に突き刺さる。
「…ガハッ」
口から…血が。
痛すぎて逆に痛くない。むしろ体の調子がよくなったように感じた。
俺は人間みたいに脆くはねぇし、胸刺された位で死にゃしねぇのだけど。
──本当に死なないのか?
槍を刺した張本人は、哀れんだ瞳で見つめ、末の二人は何を言わずただぐらつく俺を見ている。思考が停止してるんだ。
「なんでこんなことするの…きちんと謝ったじゃねぇか…」
もしかしてまだ謝り足りないとか。
「反省とか罪とか償いとかどうでもいい…それより僕は人間に関わりをもった事についての方が知りたい。
ねぇ兄さん。教えて?なんでこの教会にいるのか。」
第8章 END