【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第8章 ただの必然、ただの運命
【カラ松】
窓辺でシスターと二人、コーヒーを飲む。
相手はトド松。二人とも、砂糖もミルクもたっぷり入れた、甘ったるいコーヒー。
「月が見えないと、案外さみしいものだね。」
「…今までありがとな。」
「何?突然。」
クスッと、小馬鹿にするような笑い方。
「どちらにせよ、俺の命はもうない。最期に、お前と居れて楽しかったよ。」
「そう……」
トド松がぐびっと一口喉を通すところを見て、立ち上がった。
「何で立ってんの神父、何かいいものでも見つけた?」