【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第7章 終わりが傍まで、ついてくる。
【一松】
泣き止んだ自分の目は赤く腫れてる。鏡で見てないけど、おそ松が腫れてるって。
そしておそ松からぜんぶ聞いた。
カラ松神父が作った十字架とおそ松について、
全部。
「なんで、こんな僕に神父は……」
「…そのくらい、一松の事が好きだったんじゃないの?」
「でも、小さい時から一緒にいたけど、僕らただの幼なじみだよ?家族でもなんでもないんだし…」
「……そっかぁ…なら…」
おそ松は少し考えるように首を傾げた。
「……例えば俺がすごーく辛い目にあってるとしましょう。」
おそ松は絵本を読み聞かせるような口調で話す。
「こんなに苦しんでるおそ松を見たくない!救えるのは僕しかいないんだ!…なことがあります。」
相槌。
「だけどおそ松を救うには残酷な代償が!命を捨てるとか、大事なものがなくなるとか。さぁ一松は俺を救う?救わない?」