【おそ松さん宗教松】セーチクダイ・スロラーニュ 《後編》
第7章 終わりが傍まで、ついてくる。
【一松】
また…カラ松神父に冷たく言ってしまった。
まるで反抗期の子供みたいだ。
廊下に出て、広間の扉を開けようとしたところで、ドアノブに手をかける事は出来なかった。
……他のシスター達は僕が帰ってきてどう思うのだろう。
「シスター達に顔を合わせるのは…よそう。」
「なんで?」
「…!」
気づくとおそ松が傍にいた。神出鬼没。
「…怖いから」
「?…へんなの。絶対俺の方が怖いでしょ、悪魔だし。」
それとこれとは違う怖いだよ、と追記する。
おそ松はふーん、と興味なさそうに相槌した。
そこでおそ松は、辺りを見渡して呟いた。
「ここの教会ってさ、結構広いよね、なんかの豪邸みたい。」
「ん…?まぁそうだね、修道院や孤児院もあるから、教会にしては贅沢だと思う。礼拝堂も広くて綺麗だし。」