藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第6章 ♡Story53♡ ふたりの距離
トイレの中に入り百合はエプロンのポケットからスマホを取り出しLINEを開いた。
「......なんで既読になってないの!?
返信はともかく、既読になっててもおかしくないのに......」
(こんな時に限ってお仕事忙しいのかな?新学期も始まったばっかだし......)
送ったLINEのメッセージは既読にもなっておらず返信もなかった。
「っもぉ......!
でも、いつもと同じくらいに帰ってくるとなれば......大丈夫、かな?」
百合は少し不安に思いながらもトイレを出た。
太輔side
_昼休み中
「藤ヶ谷先生!お昼にしましょ!」
「そうですね。横尾先生、そろそろお昼にしませんか?」
「わかりました。」
「横尾先生相変わらず真面目だなぁ(笑)
ずっとパソコンに向かっちゃって」
「早くここの仕事にも慣れたいですからね。」
「ほんと俺と大違いだわぁ......」
「言うまでもないでしょ、北山先生。」←
「ぅ゛......お、俺だって真面目な時はとことん真面目ですよーだ!!」
「そうは見えないないですね。」
「ひ、酷い......」
「......藤ヶ谷先生、五木高校の時より大分かわりましたね。
ほとんど同僚をいじることはなかったのに......」
「この人限定です、口うるさいですから。」
「「単刀直入~(苦笑)」」
「......。」
「......あ、そういえば!昨日の百合ちゃんの件、ちゃんと聞きました?」
「ぇ、えぇまぁ......単純に、
九条を追いかけていったみたいでそのあとサボったみたいですね。
大方、朝見たネットニュースは大体あたってます。一部大袈裟に書かれていますけどね。」
「本当にあの百合ちゃんがサボるとはね(苦笑)
で!そのあとは特に何もなかったですか?」
「何かって、なんですか......」
「なんか九条君のことで百合ちゃんといろいろ揉めたとか!」
「......ないですよ、そんなこと。」
「ならいいですけど(笑)
陸君の言ったとおり何も心配しなくていいと思いますよ!」
「っだから、何を心配するんですか?」