藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第6章 ♡Story53♡ ふたりの距離
部屋に上がって早々...
「......にしても、一人で住んでる割には結構広いんだな。」
「っま、まぁね(汗)
なんせ大手事務所だからね!結構サービスしてくれたの(苦笑)」
「よくここに住んでんな。」
「へ、へっへぇん!いいとこに住んでるでしょ~?(苦笑)」
「それ自慢か?うざいわ。」
「っるっさい!そんなことより早く料理教えるから!
はいまず!手をちゃんと洗ってね!」
「......はいはい。」
和真は言われたとおり手を洗った。
「......九条君の指って長いね~」
「そうか?」
「男子は指長くていいなぁ......」
「別にお前も、短くはねぇだろ。
むしろ......っ綺麗な、ほうだとは...思う......」
「っホント!?ってか、急にそういうこと言うよね(苦笑)
九条君って」
「っ別に、思ったこと口にしただけ......で、このあとは何すればいいんだよ。」
「あ、そうだね!こっからが本番だもんね、まずは材料を取り出して、野菜は洗わないとね!」
こうして百合の料理教室が始まった。
「さっすが素人!見事に包丁の扱いが微妙(笑)」
「っ笑ってんじゃねぇし!」
「ごめんごめん(笑)
玉ねぎの切り方は......」
「っ......」
百合は後ろに回り和真の右手に手を沿え誘導しながら切り方を教えていった。
「っ九条君力入ってる!
もう少し力抜いて?そんなんじゃ指切っちゃうよ?」
「っわかってるし......」
「......そうそう!そんな感じ!」
「......こんなんで、いいのか?」
「うん!いい感じ!じゃあ今度は自分だけで切ってみて?」
「あぁ......」
時間は既に5時を回っており、お弁当作りは順調に進んでいった。
「うん...うん、いい感じ!」
(そう言えば、太輔から返信来てないのかな?)
「へぇ...意外とできるもんなんだな。」
「ね!簡単でしょ?
私ちょっとお手洗いに行ってくるからそのまま続けて!」
(ちょっと連絡来てないか確認してみよ......)
「わかった。」
百合は太輔からの連絡を確認しようとトイレへ向かった。