藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第5章 ♡Story52♡ 彼氏と、元イジメられっ子
「......なんか、淡い初恋話聞かされてる気分。」
「え......?」
俺は何を言っているのだろうか......ただ今日の出来事を話しているだけなのに......
余計なことまで考えてしまった......。
「......お前、俺が初恋だとか前言ってたけど、
本当は九条が初恋だったんじゃねぇの?」
「っそんなことないよ!私の初恋は本当に太輔だったもん!
なんで、急にそんな話になるの?
ちょっと太輔、おかしいよ......」
確かに、今の俺はおかしい。
全く関係のないことを話しているのだから......
「......。」
「......太輔、私ね?
太輔と初めて会った時、少女漫画のワンシーンみたいに
運命みたいとかって感じたんだよ?
あんな気持ち、初めてだったの......これが恋する気持ちなのかなぁって、
小学生ながらに思ったの......」
「......。」
「お兄ちゃんが、去年の私の誕生日にも言ってたんだ......
私は陸と付き合っている間も太輔の事を思っていた、って......
それくらい私は太輔が好きだってことなんだよ?
こうして、付き合っている前から......」
「百合......」
「多分、九条君のことは当時のままでとらえちゃっているのかもね(苦笑)
頭では覚えていなくても、身体では覚えている的な......
話によれば、私はイジメられっ子だった九条君を助けていたみたい......でもそれは、
友達としてだと思う。もしくは弟みたいな感じで。」
「......。」
「だから本当に、初恋は太輔だよ。
あんなに甘くて、楽しくて、切なくて、苦くて......恋って、凄く複雑な味だよね。
そんな感情(味)、太輔以外ありえないもん。」
「......。」
「太輔、いつものごとくの嫉妬でしょ?(笑)」
「っるっせぇ......」
「ついでに言うとね、九条君ツンデレなの。太輔より。」←
「......それ、全く関係ねぇだろ(汗)」
「そりゃあついで話だもん(笑)
って、太輔も人のこと言えないでしょうが!」
「......。」
(っまぁ....最初俺が話振ったからな......汗)