藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第5章 ♡Story52♡ 彼氏と、元イジメられっ子
「っ......九条のことは、わかった。でも、
なんで学校までサボったんだ?お前はただでさえ仕事で早退や休みが多いんだ。
いくら放っておけないからって、学校サボるのは違うとは思うけど?」
「っ...それは......」
つい言い方がキツくなってしまった......でも、
自分の気持ちが抑えられなかった。
「高校生となれば、自分で考えて行動する。
だから九条が教室を出ていったのは自分の意志だろ?
お前は、軽い気持ちで学校サボるわけじゃねぇだろ?
お前は、っ......学校に戻ってきても、良かったんじゃねぇのか?」
「っそうかもしれないけど......身体が勝手に動いちゃって......
確かに、最初は九条君に『学校サボってみるか』って、言われた......」
「なら、ちゃんと断r.「っでも!楽しかったんだ......」......。」
楽しかった?
学校をサボるのが?
これが百合の考えとは、思えなかった......昔の俺じゃあるまいし......
なんで......
「自分の為を思うなら、あそこで断るのが正解だった......半分九条君に
連れて行かれたっていうのが本音だけど、九条君の友達に会って、その人達と遊んだりして......サボっているのが、嘘みたいに感じて......」
「......。」
「なんか、凄く楽しかったんだ!
それに、本当の九条君も見れたから......(微笑)」
なんでそこで笑うんだ?
そんなに嬉しいことなのか?
アイツと、いることが......
「っ......」
余計ムカムカしてきた......俺嫉妬してるの?
たかが、元クラスメイトに......
だってアイツとは、たった2年間だけだったんだろ?
陸と違って、ずっと一緒にいるわけじゃない......
むしろ初対面に近い相手なのに......でも、
よく考えればアイツの方が俺より百合といた時間が長い?
「......なんか、淡い初恋話聞かされてる気分。」
そんなふうに、思った......。
「え......?」
俺が初恋だとか言ってたけど、
本当はアイツが初恋だったんじゃねぇの?