藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第5章 ♡Story52♡ 彼氏と、元イジメられっ子
ピンクのうさぎを片手に持つ俺は、始終視線を浴びたけど、
気にせずうちまで歩いた。
けどやはり......
「っはず......」
少しハズかった......
唯達に笑われたのは当然だな......
本当なら電車を使ってでも帰れたが、降りたあとにまた駅に戻んのは
俺のプライドが許さなかったので歩いて帰った。
でも俺は、そんな小さなプライドを捨てて電車でさっさと帰ったほうが
よかったと、あのあと後悔した......それは......
「......たしかこの道を左だな。」
左角を曲がった時...
「百合ちゃん着いたよ!」
「......は?」
曲がった先を見れば、さっきアイツが乗っていたマネージャーの車があった......
なんでここに......
だってあいつの家は昔から、変わってないはず......
なら、あいつの家はこっちから見て南の方にあるはずなのに......
ナンデ?
引っ越したのか?
わざわざ引っ越すほどの距離でもないのに......
それとも、ファンに自宅を知られないように別のところで暮らしている?
でもそれは、
違った......
「......っまさか!鍵ってかばんの中!?」
「は、はい......(汗)」
「っまいったなぁ......あ、でも!
藤ヶ谷さんが先に帰ってきてる可能性があるはず......!」
ふじがや......?
誰?
管理人......?
「っですよね!
っちょっともう一回電w..「ふたりとも、どうしたんだ?」......っ太輔!?」
「っ藤ヶ谷さん!?
っでもナイスタイミング!!」
「......はぁ?(苦笑)」
アイツが藤ヶ谷?
ってかアイツ、
なんで太輔とかって下の名前で呼んでんの......?
そんなに、親しい関係なのか......?
「っんだよ......」
俺は苛立ちを覚えていた......ただ、話しているだけなのに......
すごく胸が苦しい......。