藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第5章 ♡Story52♡ 彼氏と、元イジメられっ子
「あ!涼介さーん!」
「......アイツがマネージャー?」
(亮介と同じ名前......)
駅を出るとマネージャーだという男にしちゃ小さい奴が待っていた。
つくづくコイツは、芸能人なんだなって思った......
「うん!すっごく頼りになるの!」
「身長低いのにか?」
「そ、それは言わないであげて(汗)」
そんなコイツを、少しの間独占できたっていう気持ちも出てきた......
アイツの寝顔なんて、そうそう見れねぇだろうし......
そう思うと嬉しい自分がいた。
「特にバレたりしなかった?」
「はい!九条君が、わざわざメガネとマスクを買ってきてくれましたから(微笑)」
アイツはこっちを見て微笑んだ、
その笑った顔は、すごく可愛かった.......
「じゃあ帰ろっか。」
「はい!」
「あ、よければ君も送っていくよ?」
「俺はいい。ひとりで帰るんで......」
これ以上コイツといると、何かがおかしくなりそうだ......でも、
「......じゃあな、百合。
また明日......」
「っうん!また明日!」
また百合といたい、百合に会いたい......
そんな餓鬼みたいな感情が生まれた。
あの時と、同じで......
俺はうさぎのぬいぐるみを片手に持って引っ越したばっかりのうちに向かった。
にしても、なんでこの俺がピンクのうさぎなんかを選んだろ......
多分それは...
『和真君!うさぎ可愛いよ!
掃除しに来たついでに抱っこしちゃった~♪』
『っうさぎって、噛み付かないの?』
『大丈夫だよ!こんなに可愛いだもん!怖がらないで大丈夫だよ?』
『っう、うん......』
_なでなで...
『ね!可愛いでしょ?』
『っう、うん!(微笑)』
『へへ!私うさぎってだーい好きなの♪
この子にピンクのリボンなんて付けたら可愛くない!?』
『本当にピンクが好きだね。』
『うん!だからうさぎとピンクの組み合わせは最強に可愛いの!』
『うん!』
「うさぎも、悪くねぇな......」