藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第4章 ♡Story51♡ 九条和真
百合はずっと電車の中で眠っていた。
そして電車はあっという間に目的の駅に近づいてきた。
「っまだ寝てやがる......おい!起きろ。
寝過ごすぞ。」
「......ぇ?」
百合は少しまぶたを重たそうに開けた。
「......ったく、降りる支度しろ。
もう着いちまうぞ。」
「ぅん......」
目をこすりながら百合は和真の方から離れた。
「......。」
「......あ!もしかして、ずっと九条君の肩に寄せてた?(苦笑)」
「思いっきしな。」
「ご、ごめん......重かったでしょ?」
「重かった。」
「......だよね(苦笑)」
(大体ここは別にっていうところなのに......)←
そしてふたりはダンボールを持ちホームを抜けた。
丁度出た先には...
「っ...もしかして百合ちゃん!?」
「あ!涼介さーん!」
車を停めている涼介の姿があった。
「......アイツがマネージャー?」
「うん!すっごく頼りになるの!」
「身長低いのにか?」←
「そ、それは言わないであげて(汗)」
ふたりは涼介のもとに歩いて行った。
「まさか電話をもらったときはびっくりしたよ、
あの百合ちゃんがサボりとはね(苦笑)」
「すいません(苦笑)
ご心配をおかけしました。」
「......。」
「特にバレたりたりしなかった?」
「はい!九条君が、わざわざメガネとマスクを買ってきてくれましたから(微笑)」
「なら、いんだ。
もしあんなところをパパラッチに撮られたらとんでもないことになるからね(苦笑)
じゃあ荷物はこっちのトランクに入れて。」
「はい!九条君、こっちにお願い。」
「あぁ。」
ふたりはそれぞれ荷物をトランクに入れた。
「ふぅ......助かりました!」
「いえいえ(笑)じゃあ帰ろっか。」
「はい!」
「あ、よければ君も送っていくよ?」
「俺はいい。ひとりで帰るんで......」
「っそ、そぉ?」
「......じゃあな、百合。
また明日......」
「っうん!また明日!」