藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第24章 ♡FinalStory♡ 消えないキズナ
_いいんだね?
本当に……
「俺に、変な期待を持たせんな……だって百合は、」
_太輔……
「ずっと……
俺達の傍にいてくれんだろ?(微笑)」
_うん。そうだよ。
ちゃんと、空の上から見守っているよ。
太輔も、ゆりも、お父さんも、お母さんも、お兄ちゃんも……
他にも沢山のヒト達を……
私は空の上から見てる。
だって、空はひとつに繋がっている。
私たち死んだ人の魂は……
ちょっと地上から離れたところにいるの。
だから、太輔たちが私を忘れない限り……
空の上で生き続けることになる。
「っそっか……」
_だから、私を心の奥にとどめておくだけで、
私はみんなの中で生き続けることができる。
「わかった。
約束するよ、百合……(微笑)」
_よし、もう大丈夫そうだね。
じゃあ、そろそろいかないといけないから……
ばいばい。
太輔……。
「っ百合……なぁ……」
もう百合の声は聞こえなくなってしまった……。
「本当に、いっちまったんだな……百合、」
太輔は再び亡骸となった百合に目を向けた。
「そういえば、お義父さんたち……」
(きっと、俺の代わりに……本当は、俺が言わないといけないのに……)
_太輔、いって。
「っ!百合……」
また聞こえた百合の声、だが違った……
「いや、俺の空耳だな……もう、空の街に行ったんだもんな。」
太輔は、少し重くなった百合の亡骸を抱き上げた。
「よし、行くか。」