第24章 ♡FinalStory♡　消えないキズナ

「っぅ……うぅ……ぅぅ……」



太輔は冷たくなった百合の亡骸を抱きしめながら泣いていた……。



「っ義兄s「裕太……。」っ父さん……」



「しばらく二人だけに、してあげよう……有希子、それに先生方……我々は……」



「……わかりました。」



「……はい。」



「っ親分……」



「光、彼なら……二人なら大丈夫だよ。」



「っ……あぁ、」



「……ゲストの方々には、どう伝えるんですか……」



「……。」



「私が、言います……」



「お父さんが……」



「この状況で、有希子も、裕太も……そして太輔くんも、
言える人はいない……」



「わかり、ました……。
では、戻りましょう……。」



百合と太輔以外の人たちは部屋を出ていき大広間に戻っていった。










「っ百合……」







＿太輔……






「っ！」





太輔は顔を上げ百合の顔を見た。




「百合……？百合なのか……？」





＿太輔……





百合の声が聞こえてきたが、今目の前にいる百合は何も言わない。



ただ太輔の頭には確かに愛しい人の声が聞こえていた。




「っ百合！！
いるのか？っここにいるのか！？」



＿太輔……うん、いるよ。






あなたの、すぐ傍に……








「っお前は……本当に、死んだのか……」






＿そうだよ。ほら、太輔が抱いているのはただの体、抜け殻だけだよ。

私の魂は、もう入ってないの。







「っ……まだ、喋れる元気あるじゃねぇか……なのに、なんで勝手に……」





＿体が、もう限界だったの。
本当は、今日一日……辛かった。





「っぇ……」





＿でも、すごく楽しかったから、そんなことはすっかり忘れていたの。






「っ……」





＿太輔、いつまでも泣かないでよ。
せっかく天国にいこうとしてたのに……太輔がそんなんじゃ、


私いけないよ……





「っじゃあ……もう一度この体の中に戻れよ……！
だったら、だったらまた……」








＿それは、





















だめなの。