第24章 ♡FinalStory♡　消えないキズナ

「っ百合……ついに、いってしまったのね……」



「有希子、百合もさっき言っていただろう……ずっと見守っているって……
きっと、俺たちのことも見守ってくれているさ……」



「っぅ、うぅ……私、自分が憎いわっ！なんで……なんでちゃんと
健康体な身体を産んであげられなかったのって！！
もし、病気なんてなければ……この子はずっと……」



「っ自分を、責めるんじゃない……。百合は、十分に元気だったじゃないか。
ゆっくり、休ませてやるんだ……。」



「っ百合……なんで俺より早く死んじゃうんだよ……普通俺が先だろうが……！
義兄さんも、ゆりも置いていくなんて……！
ばか……ばか……このバカ妹！！大バカが！！」



「裕太……」＿ぎゅっ…



裕志は裕太と有希子を抱きしめる……。



「っ……父さぁん……」



「泣くな……。」



「わあぁぁぁぁんっ！わあぁぁぁぁんっ！！」



「ゆりちゃんも、泣くんじゃない。ママはこう言ったんだぞ？
『泣かないで』、と……ママは、君に笑っていてほしいんだよ……」



「わあぁぁぁぁぁぁぁんっ！！」



だがまだ生まれて間もないゆりには早すぎた母との別れ、



泣き止むこともなくただ泣いていた……。





「……。」



太輔は未だ百合を抱きしめ離そうとしなかった。



「……太輔k.「っなんだよ……」太輔くん……」



「っ何なんだよ！！俺が、さよなら言ってないのに勝手にいくなんて……
ほんとお前は……どこまでも俺を引きずり回しやがって……

今日は、

お前と過ごした中で一番最高の日だったのに……なんでだよ！！

なんでお前は……いつも俺を振り回すんだよ……！」



「っ太輔くん……」



「っ百合…百合…百合…百合…百合……」



「……。」



「なぁ……何か、言えよ……また、
名前を呼べよ……太輔って、呼べよ……また、







いつもみたいに笑ってくれよ……百合っ！！！！」