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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第24章 ♡FinalStory♡ 消えないキズナ


「だから……」



「百合……」



「私を埋葬するときは、指輪は必ずつけたままね?いい?
じゃないと、
見つけられない……光りが、足りないから……」



「っ……わかった、わかったよ……俺も、いつか会いにいく……絶対、
お前を見つける……!」



「……(微笑)
よか、った……これで何も悔いは……」



瞼をゆっくり閉じようとする百合……。



「っ百合!!」



「他にも、まだお別れ言いたかったけど……でも、
太輔とゆりに伝えられたから……いいかな……」



「っ百合!っ……目を、閉じんな!っまだ……まだ……!」



「ぅ、うぅ……ふぇ、ぇ……わあぁぁぁぁぁんっ!!」



「っ……ゆり……泣かないで……ママは、いつもそばにいるよ?
いつも、あなたを見守っている。どこにいても、必ずね……(微笑)

……さよなら、私の、愛する子……」



「っ百合!!お願いだから……まだ、まだ……いくな……いくな!!」



「……ばいばい太輔……私の、たった一人の王子様……たったひとり、愛した人……」



百合は最後の言葉を終えると目を閉じ、ぐったりと太輔の胸元に倒れ込んだ。



「っ百合……?百合!!!だめだ!!まだ、
いかないでくれよ!!」



「……。」



百合は太輔の問いに答えない……ただ、優しい笑みと涙を流しながら



眠っているように目を閉じていた。









「……心肺停止、18時53分……
ご臨終です……お悔やみ申し上げます……。」



「っ……」



慧は百合にしていた点滴を外していく。



「っ百合ちゃん……」



光は顔を背け肩を震わせていた。




「っ……」



太輔は、ただ百合を強く抱きしめていた……。





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