藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー
第24章 ♡FinalStory♡ 消えないキズナ
_ぎゅっ…!
太輔はゆりと一緒に百合を抱きしめた。
「っ……俺も、お前のことが…大好きだ……俺だって、何度も……ずっと言える……
愛してる……これからも、ずっとだ……!」
「っ太、輔……」
「百合……百合……百合……」
大粒の涙を流しながら何度も百合の名前を呼び続けた。
「「っ……」」
裕太達、宏太達も静かに涙を流していた。
「っねぇ……太輔……」
「っなんだ……?何、して欲しいんだ……?」
「……き…す……」
百合は小さく口ずさむ。
「キス……して……さい、ごの……」
「っ百合……」
「もう……目の前が、見えなくなって……」
「っ百合……!」
_ちゅっ…
「んっ……」
太輔は百合にキスを落とす……。
「うー?」
「……ゆりは、まだ早いよ(苦笑)」
裕太はそっとゆりを抱き上げた。
「やぁ……やぁ……」
「ゆり……これが、ママとパパの最後になると思うから……よく、
見ておくんだぞ……お前のママとパパは、
深く愛し合っていて……ゆりも愛している……。
そんな、素敵なママとパパだってね……(微笑)」
「ぅぅ?」
「っ百合……」
「……(微笑)」
「百合「そろそろ、お迎えが来るかな……」っ百合!」
「また、お星様が見える……」
「っだめだ……まだ、だめだ……っいくな……いくなよ!!」
「……今日は七夕、私……向こうに行ったら織姫様になっちゃおうかなぁ……」
「ぇ……」
「ずっと、彦星を待つ織姫様……私は、ずっと太輔を、待ってる(微笑)」
「っ……」
「この指輪……さっき、話した時に話してくれたよね……
天の川をイメージした指輪だって……きっと、この指輪が導いてくれる……
私たちを……だから……」
「百合……」